明確に上へ抜けるのか?-2019年8月30日の日本株と今週の投資戦略

<8月30日の日本株>
週末かつ月末の8月30日の日本株は、終日強い展開で引けも大幅高となりました。日経平均株価の終値は前日比243円44銭高の20704円37銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく上昇しました。

値上がり銘柄3115に対し値下がり銘柄593とほぼ全面高の展開、年初来高値更新銘柄は29、年初来安値更新銘柄は25でした。

ADA指数はプラス5.8%となり、前日のマイナス3.8%から再びプラス圏に浮上しました。空売り銘柄やヘッジ売りしていた銘柄のうち大きく反発したり25日移動平均線を超えたものが結構生じたため、それらを買い戻したことなどによるものです。

<いよいよ短期的には正念場の水準>
個別銘柄をみると、特に私が空売りを仕掛けているような、下降トレンドがこれまで続いていたような弱い銘柄に、明確な反発の動きが随所に現れはじめています。
積極的に何でもかんでも買っていくという状況には程遠いのは変わりませんが、空売りはちょっと厳しくなってきたかな、という印象です。

さて、日経平均株価は8月の急落以降のボックス相場の上限である20700円まで戻ってきました。TOPIXはそれより少しだけ強く、ボックスの上限をわずかながら上回っている状況です。

いずれにせよ、この日経平均株価の20700円どころを明確に超え、さらに25日移動平均線を超えてくる動きにならなければ、積極的な買いを入れることはできません。個人的には、中長期での上昇トレンドが変わらず、かつ25日移動平均線を超えてくるような銘柄には買いを入れるつもりですが、中長期のトレンドが崩れているものについては、日足チャートで25日移動平均線を超えてきても基本的には見送る方針です。(不動産株は、なぜか最近異様に強いので、中長期のトレンドは崩れていますが買っています)

なぜ日経平均株価がボックス相場になっているかといえば、下がると日銀のETF買いや個人投資家の逆張り買いが入るので反発するものの、上値を追って買い上げる投資主体がいないので、すぐ頭打ちになってしまうからです。

日銀のETF買いがかなり相場の下支えになっていることは、ETF買いが入らないマザーズ銘柄の動きを表したマザーズ指数が、日経平均株価やTOPIXに比べて明らかに弱い事実からも良く分かります。

結局は外国人投資家が買い上げてくれないと儲からないのが日本株の現状です。おそらく個別銘柄ベースでは外国人投資家の買いも入っていると思われますが、これが多くの銘柄に広がらないと、なかなか儲けることができません。

ここからさらに金融緩和を行いバブルを継続させるという向きもあるようです。確かに相場に絶対はありませんから、可能性としてはないわけではありませんが、ここからのバブルを追いかけるよりは、ここからの株価の大きな下落をしっかり乗り越えることに注力した方が良いと思います。今から全力でバブルの終盤を追い求めるよりは、次のバブルの初期に乗った方がはるかに取れますし安全だからです。

気がつけばもう9月。秋は株価が急落することがとても多い季節です。今まで以上に気を引き締めて臨みましょう。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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