日々の動きに翻弄されないようにー2019年8月13日の日本株

<今日の日本株>
連休明け8月13日の日本株は、朝から終日大幅安で推移しました。日経平均株価の終値は先週末比229円38銭安の20455円44銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄993に対し値下がり銘柄2762と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は33、年初来安値更新銘柄は330でした。

ADA指数はマイナス4.7%となり、先週末のマイナス0.1%から低下しました。移動平均線を割り込んだ保有株を売却するなどしたことによります。引き続きロング・ショート戦略の継続中です。

 

<日々の値動きに翻弄されないためにはどうすればよいか>
個別銘柄をみると、アイ・アールジャパンホールディングス(6035)、ヒビノ(2469)、豆蔵ホールディングス(3756)、バリューHR(6078)など高値更新となる銘柄もありますが、年初来安値更新銘柄が300を超えていることからも分かる通り、全体としてはかなり弱い状況です。

ただ、昨晩のアメリカ株は大きく上昇、14日の日本株も朝方はかなり高く始まりそうです。

今の日本株は主体性がないため、アメリカ株や為替レートの動向により大きく動きます。時には、大幅安と大幅高を日々繰り返すようなこともあるでしょう。
そんなとき、いちいち大幅安で売り、大幅高で買い・・・ということをしていては、株価の動きに翻弄されるばかりで損失が積み重なってしまいます。

でも、株価のトレンドをみると、強い銘柄は、日経平均株価が大幅安でも上昇トレンドをキープしていますし、弱い銘柄は日経平均株価が大幅高でも下降トレンドのまま、というケースが多いのです。

したがって、株価が朝から大幅高、もしくは大幅安となったとしても、慌てて売買するのではなく個々の銘柄の株価のトレンドに従って落ち着いて行動すればよいのです。

現状は、上昇トレンド銘柄2~3割、下降トレンド銘柄7~8割といったところです。高値更新銘柄も日々出ているため、全く勝負にならないという状況ではありませんが、それでも昨日も年初来安値更新銘柄が300超も生じているような弱い相場です。無理をして勝負に行くのではなく、自分の思ったのと逆方向に株価が振れても大きな損失が生じないようなポジションにとどめておくのが無難でしょう。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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