<6月21日の日本株>
週末6月21日の日本株は、後場に入り大きく値を崩す展開となりました。日経平均株価の終値は前日比204円22銭安の21258円64銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄1229に対し値下がり銘柄2424と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は61、年初来安値更新銘柄は67でした。
ADA指数は14.4%となり、前日の19.0%から低下しました。保有株で25日移動平均線を割り込んだものを売却しました。相場環境が悪いので、上昇トレンドに転じたと思ったらすぐ下降トレンドに戻ってしまうケースが多く、苦労しています。
<銘柄ごとの動きがバラバラすぎる>
個別銘柄をみると、デジタルアーツ(2326)など高値を取ってくる銘柄もありますが、下降トレンドの銘柄が多い印象です。
しかしそれらの中でも、反発して25日移動平均線を超えてくるものもあり、一方で強かった銘柄の中にも25日移動平均線を割り込むものも少なくなく、非常に難解です。
年初来高値更新銘柄、年初来安値更新銘柄とも、60を超えているというのはちょっと異常であり、銘柄により株価の動きがバラバラすぎて、トータルすると全然利益が取れないという状況です。
私は、普段「25日移動平均線を超えそうな銘柄」と「25日移動平均線を割り込みそうな銘柄」をピックアップし、翌日の相場に備えているのですが、本日は前者も後者もかなりの数に上りました。
つまり、25日移動平均線を超えて上昇トレンドが続いている銘柄、25日移動平均線を割り込みそうな銘柄、25日移動平均線を割り込んで下降トレンドが続いている銘柄、25日移動平均線を超えそうな銘柄が、いずれも相当数存在するということです。
いつもであれば、日本株全体が上昇基調にあれば、25日移動平均線を割り込みそうな銘柄は少なく、逆に日本株全体が下落基調にあれば25日移動平均線を超えそうな銘柄は少なくなるのですが、本日は両方ともそこそこの数存在しているということは、日本株に方向感が全く感じられないことを示しています。
今は、外国人が日本株を積極的に買ってはいないため、アメリカ株などに比べて日本株は弱い印象を受けます。強い銘柄もあれば伸び悩む銘柄もあり、分散して買うとトータルでは儲からない・・・こんなときは決して勝負すべきではなく、明確な方向性が生じるまで小さなポジションで守りを優先するのがよいのではないかと思います。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。