転落する銘柄は日々増加しているー2018年11月16日の日本株と今週の投資戦略

<11月16日の日本株>
週末11月16日の日本株は、朝方こそ高く始まったもののすぐに下落に転じ、日経平均株価の終値は前日比123円28銭安の21680円34銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄1110に対し値下がり銘柄2597と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は14、年初来安値更新銘柄は164でした。

ADA指数はマイナス13.4%となり、前日のマイナス15.1%からやや上昇しました。基本的にロング・ショート戦略は変わらず、反発した空売り銘柄の買い戻しを一部行ったことによるものです。

 

<PERが低い銘柄は安心して空売りができる>
個別銘柄をみると、明らかに株価チャートの形が悪化しているものが日々増加しています。任天堂(7974)や東海カーボン(5301)など、直近安値を割り込み明確に天井を付けた形になる銘柄が目立ちます。

巷では相変わらず「専門家」「評論家」「アナリスト」と呼ばれる人たちが、「絶好の押し目買いチャンス!!」とか、「日経平均株価は3月の安値を割り込まず推移して底堅い。ここから上昇に転じるはず。」などという目を覆いたくなるようなひどいコメントを発して個人投資家を混乱させています。

しかし、最も正直なのは個別銘柄の株価です。16日も年初来安値更新銘柄が164も生じています。こんなに安値更新銘柄が出ているのに、よくも押し目買いチャンスとか底堅いなどといえるものだとあきれてものが言えません。

今は間違いなく下げ相場です。下げ相場では積極的な買いは慎み、守りを優先すべきです。押し目買いとか逆張りの買いは不要です。返り討ちに会って深い傷を負うだけです。

今でも多くの個人投資家が、低PER銘柄を新規買いしたり、買ったまま保有を続けているようです。しかし私はPER4.3倍しかない東海カーボン(5301)や、業績絶好調なのにPER10.2倍しかないソニー(6758)、PERがなんと3.1倍しかないシノケングループ(8909)を喜んで空売りしています。

私には、PER4.3倍とか3.1倍の株を買うこと自体、全く理解できません。なぜここまで低いPERなのに、株価が下げ止まらないのかを考えれば、到底買いで手を出すことはできないはずです。

現にRIZAPグループ(2928)の暴落で、株価が下げ続けている低PER銘柄への投資がいかに危険か、身を持って分かっているはずと思いましたが、そうでもないようです。

株価が下落を続ける低PER銘柄は買って保有し上昇を待つのではなく、一切手を出さない、もしくは空売りをするのが正しい選択です。このことに理解ができなければ、株式投資で成功することはできないと思います。

現状は8割以上の銘柄が下降トレンドにある一方、少数ながら上昇トレンドを継続しているというややいびつな状況です。私はこの状況が続く限り、強い銘柄を買い、弱い銘柄を空売りするロング・ショート戦略を継続していきます。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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