<今日の日本株>
4月26日の日本株は、上値を追う展開まではいかなかったものの、終日強含みの動きとなりました。日経平均株価の終値は前日比104円29銭高の22319円61銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も小幅に上昇しました。
値上がり銘柄2047に対し値下がり銘柄1608とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は72、年初来安値更新銘柄は20でした。
ADA指数は62.7%となり、前日の65.4%から少し低下しました。保有株に25日移動平均線を割り込んだものがいくつかあったため、それらを売却したことなどによるものです。特に弱気に転じたようなことはありません。
<同業種の出遅れに注目>
個別銘柄をみると、キャピタル・アセット・プランニング(3965)などが高値を更新しているほか、買収したコインチェックの好決算が報じられたマネックスグループ(8698)がストップ高となり、勢いがとまりません。
状況は昨日とは変わっておらず、内需系中小型成長株以外の銘柄は日々上昇トレンドに転じる銘柄が増加しています。
まだ25日移動平均線を上回ったばかりの銘柄も数多くありますから、あまり買えていないという方は、そうした銘柄を選んで投資した方がリスクは小さいと思います。
日経平均株価も順調に上昇、加えて為替レートも円安になっていますから、このような状況下では東証1部に上場している比較的大きな銘柄にも買いが入りやすい環境です。
25日移動平均線超えで買うことができている銘柄は、すぐに売却せず、移動平均線を割るまで保有を続けていくのが得策ではないかと現時点では考えています。
さて、今は3月決算銘柄の決算発表が続いていますが、証券会社では上記のマネックスグループが増収増益の決算を発表しました。
証券会社は、程度の差こそあれ、儲かるときはどの会社も儲かり、ダメなときはどの会社もダメ、という傾向があります。
そこで、いくつかの証券会社の決算が出そろい、各社とも好調であることが分かった時点で、まだ株価があまり上昇していない証券株を先回りで買っておくという戦略が考えられます。
もちろん、業績が芳しくない証券会社も中にはあるかもしれませんので、リスクはありますが、戦略の1つとして一考の余地はあります。
少なくとも、株価が大きく上昇してしまったマネックスグループ株を今から飛びついて買うよりは、リスクは小さいのではないかと思います。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。