<4月13日の日本株>
週末4月13日の日本株は、後場伸び悩むもののプラスを維持しました。日経平均株価の終値は前日比118円46銭高の21778円74銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄2287に対し値下がり銘柄1328と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は16、年初来安値更新銘柄は39でした。
ADA指数は25.0%となり、前日の22.3%からやや上昇しました。25日移動平均線を割り込んだ保有株を売却した一方で、今まで弱い動きを続けてきた銘柄群に25日移動平均線を超えるものが目立ってきたため、それらを少し打診買いしたことなどによります。
<シリア攻撃・・・株価はどうなる?>
個別銘柄をみると、相変わらず私のウォッチ銘柄や保有株で高値更新となったものはほとんどありませんでした。逆に、リンクアンドモチベーション(2170)やビジョン(9416)など、今まで上昇トレンドが続いていた銘柄が明確に25日移動平均線を割り込むなど、今日も弱い動きとなりました。
一方、これまで弱い動きが続いていた銘柄群への買いは継続しており、りそなホールディングス(8308)、ジェイエフイーホールディングス(5411)、マツダ(7261)など25日動平均線を明確に超えてきたものも増えています。
この動きがいつまで続くかは全く見当がつかないのですが、とりあえず25日移動平均線を明確に超えてきた、今まで弱かった銘柄は無理のない範囲で買い、逆に25日移動平均線を明確に割り込んだ、今まで強かった銘柄は無理のない範囲で空売りをすることにしました。
いつ、今までと物色の対象が大きく変化するかも分かりませんので、とりあえず上記のような戦略で行くことにしました。いわゆる「ロング・ショート戦略」です。
ところで、週末にアメリカなどの連合軍がシリアを爆撃したというニュースが入ってきました。これによる株価の影響について、色々な「プロ」や「専門家」が、色々なことをコメントしています。
こんなとき、ネットを検索して、色々な人の見解を聞こうとすることは無意味ですし、混乱するだけです。なぜなら、「大きく下落する危険性大」とか「絶好の押し目買いチャンス」など、人によって言っていることがバラバラなので、何を信じたらよいか分からなくなってしまうからです。
しかし株価への影響は、週明けになってマーケットが開いてからの株価の反応をみないことには何とも言えないのです。朝方安く始まるものの、後場には株価が戻しプラス引けになるかも知れませんし、そもそも朝の下落も小さいもので収まるかもしれません。
どうなるか、事前に予想しても分からないし、予想というものは当たらないものです。ですから、予想するのではなく、株価の反応をみて、それを踏まえて行動をすればよいのです。株価が上昇して上昇トレンドになる銘柄が増えればそれらを買えばよいし、保有株のなかで株価が下落して下降トレンドに転じる銘柄が生じれば、それらを売ればよいだけです。
「プロ」や「専門家」の予想を信じて行動した結果、その予想が裏目に出た時、大きな損失を被る可能性があります。プロの予想ではなく株価を信じ、その動き、つまり株価のトレンドに従って行動するようにしてください。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。