マザーズ指数大幅安ー2018年3月5日の日本株

<今日の日本株>
週明け3月5日の日本株は、終日軟調な動きとなり、日経平均株価の終値は先週末比139円55銭安の21042円09銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数に至っては5%もの大幅安となりました。

値上がり銘柄723に対し値下がり銘柄3055と、ほぼ全面安に近い展開、昨年来高値更新銘柄14に対し、昨年来安値更新銘柄は68に達しています。

ADA指数は17.8%となり、先週末の31.6%から大きく低下しました。本日の下げで25日移動平均線を割り込んだものが相次いだため、それらを売却したのが主な理由です。

 

<気持ちの切り替えがスムーズな人が成功する>
個別銘柄をみると、SBSホールディングス(2384)やユニバーサルエンターテインメント(6425)など、高値更新となった銘柄も散見されますが、ほとんどの銘柄が25日移動平均線より株価が下に位置していて、下降トレンドとなっています。

私の日々のウォッチ銘柄から推測すると、現時点で95%ほどの銘柄が下降トレンドにあるのではないかと思っています。

このように、ほとんどの銘柄が下降トレンドのときは、強気を維持するのは非常に危険です。上昇トレンドにある銘柄を除いては、速やかに売却しなければ、大きな損失を被ってしまいます。

ところで、2月中旬に底打ちした後の反発局面では、皆さんはどのような気持ちでいたでしょうか。「いよいよ株価も反発したし、利益を伸ばしていくぞ!」と思った方も少なくないと思います。

しかし、先週から今週にかけての下げで、保有株が再度25日移動平均線を割り込むのをみて、すっかり意気消沈してしまうのは非常にまずいです。

先週になり、反発局面だった相場環境が明らかに変わったわけですから、気持ちを切り替えなければなりません。

つまり、「どれだけ利益を伸ばし、増やしていくか」ではなく、「ここからの下げでどのくらいまで損失を抑えることができるか」に、焦点を切り替えなければならないのです。

せっかく含み益が生じていたのに、株価急落で一気に含み損に転落してしまうこともあるでしょう。でも、その状況になったとき茫然自失になり、何も行動できなかった、というのではいけません。

株価の急落により、株価上昇で利益を伸ばすということは当面の間はかなわなくなったわけです。利益を伸ばすことができないのだから、多少の損失を被るのは仕方ない、それならばできるだけ損失が膨らまないようにしよう、というように気持ちを切り替えることが非常に重要です。

株式市場とは、昨日までの強気が嘘のように、今日になったら弱気に転じてしまうということも多々あります。

これに対応するためには、気持ちをすぐに切り替えて、その時々の相場環境に対応した投資行動をとるようにしてください。

保有株が25日移動平均線を割り込んだら売却、としておけば、それだけで十分下げ相場に対応可能です。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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