アメリカ株1000ドル超の急落ー2018年2月5日の日本株

<今日の日本株>
週明け2月5日の日本株は、先週末のアメリカ株急落の影響を受け、大きく下落しました。
日経平均株価は先週末比592円45銭安の22682円08銭でした。TOPIX、マザーズ指数も大幅安でした。

値上がり銘柄328に対し値下がり銘柄3547と全面安の展開、昨年来高値更新銘柄は39まで減少、逆に昨年来安値更新銘柄が16に増加してきました。
昨年来高値更新銘柄と昨年来安値更新銘柄が逆転すると、本格的な下落局面入りとなる可能性が強まりますので注意が必要です。

ADA指数は32.8%となり、先週末の59.7%から大きく低下しました。
保有株に25日移動平均線を割り込むものが相次いだため、それらの売却を進めたことによるものです。
ADA指数はピーク時の約80%から32%に低下しましたが、これは私の保有株が、現在はピーク時の4割に減っていることを示しています。

 

<適切なタイミングで売ればその後の下落は何も怖くない>
個別銘柄をみると、アイスタイル(3660)、フィックスターズ(3687)、イー・ガーディアン(6050)など高値更新している銘柄もありますが、それはごく一部です。

逆に、寿スピリッツ(2222)やSEMITEC(6626)など、上昇トレンドを続けていた銘柄の多くが25日移動平均線を明確に割り込みました。

そして昨晩はNYダウが一時1500ドル超の急落、終値でも1175ドル安となり、相場環境が一気に悪化しています。

こんな時、あたふたしてしまうのが最も良くないパターンです。ではどうすればよいかといえば、急落しようが暴落しようが、決めたルールに従って淡々と行動するだけです。

私であれば、保有株が25日移動平均線を明確に割り込んだら売却ないしヘッジ空売りをする、たったこれだけです。
昨日も、これを淡々と実行することにより、保有株が先週末の約半分に減りました。

もし今日も保有株が25日移動平均線を割り込んだら、売却するだけです。

「さすがに明日以降は反発するだろう」などと根拠のない期待をしていると、株価は容赦なく値下がりを続けます。

でも、25日移動平均線を割り込んだら一旦売却しておけば、その後どんなに株価が下落しようが、懐は全く痛みません。

そして、一旦売却した後に再度25日移動平均線を超えたら買い直せばよいのです。

こんな簡単なルールでさえ、個人投資家のほとんどはやっていません。だから90%の個人投資家は株式投資で勝てないのです。

株価急落で慌てたり、パニックになったり、思考停止に陥ってしまっては株式投資で成功できません。
株式投資は自分の精神力との戦いでもあります。自分の精神をコントロールするためには、客観的なルールを作り、それに従って淡々と実行していくことが最も有効です。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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