受渡日ベースで今日が年内最終売買日ー2017年12月25日の日本株

<今日の日本株>
週明け12月25日の日本株は小動きとなり、日経平均株価の終値は先週末比36円42銭高の22939円18銭でした。
TOPIXも小幅上昇でしたが、マザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄1586に対し値下がり銘柄2139とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は161と依然として高水準です。一方、年初来安値更新銘柄も18と、少し増加傾向にあります。

ADA指数は75.2%となり、先週末の79.7%から低下しました。下降トレンドに転じた銘柄を売却するなどしたためで、特に弱気に転換したようなことはありません。

 

<移動平均線から25%上方にかい離したらどうする?>
個別銘柄をみると、相変わらず値動きがバラバラですが、高値更新をしている強い銘柄も数多くあります。例えばオープンハウス(3288)、エン・ジャパン(4849)、インベスターズクラウド(1435)、トリドールホールディングス(3397)などです。

 

ところで、保有している株が移動平均線から25%上方にかい離したら、皆さんはどうしますか?

私が多くの個人投資家の方とお話した限りでは、ほとんどの方が売ってしまうようです。
でも、私は25%程度のかい離であれば、売ることはありません。

例えば、ミズホメディー(4595)は25日に高値を更新してきました。12月初めにその前の高値をつけたときには、25日移動平均線からのかい離率が約25%に達していました。

しかし、そこから多少の調整は入るものの25日移動平均線を割り込むことはなく、25日の急上昇で一気に直近の高値を超えてきたのです。

この間、私は一切この株を売らずに保有を続けていました。

もし、途中でこの株を売却していたら、再度乗ることは難しいと思います。その結果、保有を続けていれば得られたはずの利益を逸してしまうことになります。

多くの銘柄が大きく上昇するような大相場であれば、移動平均線から25%程度のかい離はたくさん出現します。でも、そこで売ってしまったとしたら、その後の大きな上昇についていくことができなくなります。

個人投資家が株式投資で満足のいく成果を出せない大きな理由がここにあります。「利益を伸ばすことができない」のです。

移動平均線を割り込まない限り、保有を続けているだけで利益を大きく伸ばすことができますから、「ここから下がったらどうしよう・・・」と心配になって、中途半端な水準で売らないように心がけましょう。

 

なお、今日12月26日(火)は、受渡日ベースで年内最終売買日です。NISA枠が残っていたり、益出し、損出しをしたい方は、今日中に売買をしておく必要がありますので注意してくださいね。

明日、12月27日(水)からは実質的に翌年の取引となります。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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