下降トレンドの銘柄増加ー2017年12月4日の日本株

<今日の日本株>
12月4日の日本株は下落し、日経平均株価の終値は先週末比111円87銭安の22707円16銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄1407に対し値下がり銘柄2254と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は175、年初来安値更新銘柄は3でした。

ADA指数は76.7%となり、先週末の78.5%から少し低下しました。25日移動平均線を割り込んだ保有株を売却したことなどによるものです。

 

<意外と多い下降トレンドの銘柄>
個別銘柄の動きをみると、キリン堂ホールディングス(3194)やイーグランド(3294)など高値更新となる銘柄もあるものの、多くの銘柄は陰線を引いて株価が下落しました。

私が日々ウォッチしている銘柄を見る限り、半分近くの銘柄が下降トレンドです。さらに多くの銘柄が25日移動平均線スレスレのところにあり、下降トレンド転換予備軍となっています。

今日の株価下落で、チャートの形状が悪化した銘柄がかなり増えた印象です。まだまだ上昇トレンドをキープしている銘柄も多いのですが、インベスターズクラウド(1435)のように、高値を付けた後調整し、そこから反発したものの失速する動きも目立っており、25日移動平均線を割り込んだら確実に売却しておくことが重要です。

今は何でも上がる相場ではなく、一度下降トレンドに転じたら、底値が深くなることも珍しくありません。本格的な下落相場ともなれば、適切な売却タイミングでしっかり売却しておかなければ大きな損失を被る可能性もありますから、売るべき時に売るというクセをつけておくようにしてください。

 

<串カツ田中株をいつ売るべきか>
ここまで大きく株価が上昇してきた串カツ田中(3547)がストップ安となりました。先週に高値をつけてから、その後2営業日で30%の急落となっています。

このように、株価が短期間に大きく上昇した銘柄につき、いつ売るかどうかは非常に悩ましいところです。

基本は25日移動平均線割れで売却ですが、今回の串カツ田中のようなケースでは、25日移動平均線割れを待つと、高値からかなり安いところで売ることになってしまいます。

そこで、例えば25日移動平均線からの乖離率が50%に達したら、保有株の一部を売却するというのも一考です。この場合、売却した後に株価が上昇したとしても買い直しは困難になりますから、「ここからさらに株価が上昇したとしてもあきらめがつく。ここまで大きく上がったのだから十分だ」と思えるのであれば売却を検討しても良いでしょう。

なお、高値での売却をし損ねて、例えば今日のストップ安まで保有株を売らずに持っているのであれば、だいぶ移動平均線からの乖離が小さくなりましたから、私なら25日移動平均線割れまでは保有を継続するようにします。

上昇トレンド途中で売却するのは、あくまでも株価がすでに何倍にも大きく上昇しており、かつ移動平均線からの乖離率が50%を超えるなど短期的に大きく上昇している局面にとどめるべきというのが私の考えです。
あまりむやみやたらに上昇トレンド途中で売却すると、上昇トレンドが長期間続くような大相場で大きな利益を得られず、上昇半ばで降りてしまうことになるからです。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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