日経平均株価下落も理想的な展開に-2017年11月20日の日本株

<今日の日本株>
週明け11月20日の日本株は下落し、日経平均株価の終値は先週末比135円04銭安の22261円76銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は1%以上の上昇となりました。

値上がり銘柄2377に対し値下がり銘柄1290と、日経平均株価の下落にかかわらず上昇する銘柄が目立ちました。年初来高値更新銘柄は91、年初来安値更新銘柄は20でした。

今日のADA指数は59.3%となり、先週末の52.0%から上昇しました。一時25日移動平均線を割り込んだものの再度超えてきた銘柄が多く、それらの買い戻しを行ったことなどによるものです。

 

<いつか見たような光景に>
個別銘柄をみると、寿スピリッツ(2222)、アウトソーシング(2427)、ジェイエイシーリクルートメント(2124)、nmsホールディングス(2162)、IBJ(6071)など、私のウォッチ銘柄の中に、高値更新する銘柄が相次ぎました。

ここしばらくは、日経平均株価上昇の陰で、それまで上昇の中心だった内需系好業績中小型株は軟調な動きが続いていましたが、今日はそんなもやもやを一掃するような動きとなりました。

上記で挙げた銘柄も、みな内需系好業績中小型株に分類されます。

一時期は、銀行株や証券株、海運株などそれまで大きく上昇してこなかった銘柄の株価が上昇に転じたため、これは大きな上昇の初動ではないか、と期待していたのですが、結局はいつも通り成長株が買われる動きに戻ってきた感じがします。

銀行株や証券株は25日移動平均線を割り込んだたため、すでに全部売却しました。日経平均株価がここまで上昇していますので、特に証券株には注目していたものの、伸び悩んでいる状況です。

 

<多少の株価変動は気にしない>
今日はRIZAPグループ(2928)も高値更新となりました。思えば11月のはじめ、RIZAP株は2日間で20%を超える株価下落となりました。この時はもう株価は天井をつけた、と思った方も多かったはずです。

でもふたを開けてみたら、株価は底から下がらずに再度上昇に転じ、結局は高値更新に達したのです。

このとき、25日移動平均線を上回っている限りは保有を続ける、とする株価トレンド分析を実践することができていれば、11月はじめの株価下落に、慌てて売ってしまうこともなく、今でも保有を続けることができているのです。

トレンドが崩れていないなら、多少の株価下落であっても持ち続けるのが、利益を伸ばす秘訣です。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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