株式分割・併合による株価修正に注意ー2017年9月27日の日本株

<今日の日本株>
9月27日の日本株は前日よりやや安い水準で小動きに終始し、日経平均株価の終値は前日比63円14銭安の20267円05銭でした。TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は大きめの上昇となっています。

値上がり銘柄1949に対し値下がり銘柄1669とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は144、年初来安値更新銘柄は6でした。

今日のADA指数は76.6%となり、前日の76.3%とほぼ変わらずでした。実態としては25日移動平均線割れの保有株を売却し、上昇トレンドの銘柄を新規買いするなど、ある程度銘柄入れ替えを行っています。

 

<配当権利落ちの割には強い動き>
今日は、3月決算銘柄の中間配当権利落ちの日でした。それを考慮すると日経平均株価も実質的には上昇であり、個別銘柄においても値上がり銘柄が多く、強い動きとなっています。

ペッパーフードサービス(3053)、日特エンジニアリング(6145)、バリューHR(6078)、アイネット(9600)など、強い銘柄は引き続き強く高値更新となっています。

また、今日は株式分割をした銘柄も数多くあったのですが、RIZAPグループ(2928)やスター・マイカ(3230)など強い動きで一気に高値更新となったものも目立ちました。

確かに、二極化相場において強かった銘柄の一部は下降トレンドにはなっているものの、その動きが広がりを見せてはいません。強かった銘柄がさらに「引き続き強い銘柄」と「弱含んでいる銘柄」に分かれた、というのが実態でしょう。

引き続き、高成長内需系中小型株で上昇トレンドが続いているものを中心に、銀行株や証券株など底値からの立ち上がりの銘柄をある程度保有して、今後の動きを待ちたいと思います。

 

<株式分割・併合による株価修正に注意>
上でも少し書きましたが、本日より株式分割・株式併合や売買単位の変更をした銘柄が多数あります。

例えば西松建設(1820)はもともと1000株単位での売買が必要でしたが、5:1の株式併合を行い、かつ100株単位での売買に変更となりました。

今日の終値3165円は、従来では633円に相当します。

したがって、株式併合を知らず、「620円くらいになったら買おうかなあ」と思って620円前後で買いの指値注文を入れておいても、一向に注文が成立しないことになってしまいます。

 

逆に、RIZAPグループは1:2の株式分割を行いました。今日の終値1202円は、従来では2404円に相当します。

分割前の株価をもとに「2100円くらいまで下がったら買おう」と2100円で買い注文を入れると、現在の株価は1200円ほどですので、すぐに買いが成立することになり、自分が思っていたよりかなり高い株価水準で買うことになってしまいます。

こうしたことのないよう、買おうと思っている銘柄に株式分割・株式併合・売買単位の変更がないかどうかよく確認したうえで注文するようにしてください。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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