<今日の日本株>
週明け9月11日の日本株は、懸念されていた週末の北朝鮮からのミサイル発射がなかったこと、円高が一服したことなどを受け大きく上昇しました。
日経平均株価の終値は先週末比270円95銭高の19545円77銭でした。TOPIX、マザーズ指数も上昇しました
値上がり銘柄2904に対し値下がり銘柄700と全面高に近い状況でした。また年初来高値更新銘柄は142まで増加、対して年初来安値更新銘柄は17まで減少し、日本株の相場環境は再び良化してきました。
今日のADA指数は51.1%となり、先週末の42.0%から大きく上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買いや、25日移動平均線を超えてきた銘柄の買い戻しなどを進めた結果です。
<上昇トレンド銘柄増加・その内容は?>
個別銘柄をみても、キリン堂ホールディングス(3194)、ツルハホールディングス(3391)、バリューHR(6078)、パンチ工業(6165)など高値更新銘柄がかなり増加してきました。
また、高値更新までは至らないものの、上昇トレンドにある銘柄もしっかりとトレンド継続の動きとなっています。
全体的に見ても、上昇トレンド銘柄はだいぶ増加してきました。
とはいえ、二極化相場であることにはまだ変わりありません。ここ最近25日移動平均線を超えて上昇トレンド入りした銘柄の特徴をみると、週足、月足ベースで右肩上がりに上昇している銘柄が多いことが分かります。
つまり、長期的に上昇しているものの日足チャートベースで一時的に調整していた好業績銘柄の調整局面が終了した、ということです。
このことから言えるのは、日経平均株価が大きく上昇しようが、今までの戦略を変更するには至らず、長期的な上昇トレンドを続けている好業績銘柄を中心に売買し、日足チャートベースで上昇トレンドである限り保有を続けていればよいということです。
中長期的な上昇トレンドに至っていないような銘柄は、日足チャートベースで上昇トレンドに転じても、それが長く続かないことが多いです。物色対象に変化の兆候が出てこない限りは、日経平均株価の動きにかかわらず、従来通りの戦略を続けていけばよいと思っています。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。