<今日の日本株>
週末8月25日の日本株は、後場にかけ上昇し、日経平均株価の終値は前日比98円84銭高の19452円61銭でした。TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄2090に対し値下がり銘柄1381と値上がりが優勢、年初来高値更新銘柄は78、年初来安値更新銘柄は33でした。年初来高値、年初来安値もそこそこある状態が続いていて、強い銘柄は強く、それ以外はイマイチという二極化相場の様相を呈しています。
8月25日のADA指数は56.3%となり、前日の51.3%から上昇しました。一時30%まで低下していましたが、強い銘柄が再度上昇トレンドへ復帰したり、高値更新したりする動きが目立ってきていて、一旦売却したものを再度買い戻している、という状況です。弱い銘柄が明確な上昇トレンドに転換する、といった動きはほとんど見られませんが、強い銘柄が一時的な調整局面を経て再度上昇トレンドに復帰してくる動きは日々増加しています。
<強い銘柄についていくほかない>
個別銘柄をみると、デジタルアーツ(2326)、アイ・アールジャパンホールディングス(6035)、オカダアイヨン(6294)、アイナボホールディングス(7539)など高値更新となる銘柄や、ペプチドリーム(4587)のように直近高値を超え、最高値更新をうかがおうか、という銘柄など、相変わらず強い銘柄は強いです。
私は日々400銘柄にのぼる個別銘柄の株価チャートをみていて、変化の兆候がないかどうか確かめています。
その結果、現状は長期的に右肩上がりの上昇を続けている強い銘柄(主に好業績の内需系中小型株)がずっと強い動きをつづけているか、もしくは一時的な調整局面を経て再度強い動きに戻りつつある、という状況です。
そして、それ以外の銘柄(例えば証券株、銀行株など)が明確な上昇トレンドに転じるような動きはほとんどみられません。
こうした状況では、上昇トレンドにない銘柄を本格上昇に転じるまで保有して待つというのは非効率であり、上昇トレンドにある銘柄を当面は投資対象にするほかないと思います。
もし、ここ1~2ヶ月程度の成績が、大きなマイナスになっているようなら、それは手掛けている銘柄が良くないとしか言いようがありません。今は全面安の相場ではありませんから、上昇トレンドの銘柄を選んでおけば、マイナスがかさむことはないはずです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。