個別銘柄の動きは良くなったー2017年8月23日の日本株

<今日の日本株>
8月23日の日本株は朝方大きく上昇したものの次第に伸び悩みの動きとなりました。日経平均株価の終値は前日比50円80銭高の19434円64銭でした。TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。

値上がり銘柄2043に対し値下がり銘柄1431とやや値上がり優勢でした。年初来高値更新銘柄は126まで増加した一方、年初来安値更新銘柄は29まで減少し、上昇トレンドにある強い銘柄を中心に、個別銘柄の動きは良くなった感があります。

今日のADA指数は46.2%となり、前日の44.1%から少し上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買いや買い戻しなどによるものです。

<なんとなく利食いしていたのでは利益を伸ばせない>
個別銘柄をみると、JCU(4975)、日特エンジニアリング(6145)、日本M&Aセンター(2127)、トラスト・テック(2154)など高値更新となった銘柄は結構ありました。

また、ここ2週間ほど下落気味で推移していたニトリホールディングス(9843)は大きく反発しました。
確かに、2週間株価は下落を続けていましたから、ニトリ株を保有していた場合「そろそろ天井かな」と売却してしまったという方もいるかもしれません。

でも、なんとなく、そろそろ天井かもと思っているようだと、なかなか利益を伸ばせません。
ニトリ株は、確かに2週間下落していましたが、その間25日移動平均線は割り込んでいません。つまり、上昇トレンドが続く中での一時的な調整だったということです。

25日移動平均線を割り込まない限り保有を続ける、としていれば、昨日の急上昇にしっかりと乗ることができました。
売りのタイミングはなんとなく決めるのではなく、客観的なルールに従って実行するようにしましょう。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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