個別銘柄の急な反発を逃さないためにはー2017年8月22日の日本株

<今日の日本株>
8月22日の日本株は、前日終値を挟んで小動きとなり、日経平均株価の終値は前日比9円29銭安の19383円84銭でした。TOPIXとマザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1829に対し値下がり銘柄1634とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は77、年初来安値更新銘柄は51と、双方ともそこそこの銘柄数がある状況です。つまり、銘柄間の二極化が進んでいるということです。

今日のADA指数は44.1%となり、前日の41.6%から少し上昇しました。25日移動平均線を超えてきた銘柄の新規買いや買い戻しなどを行ったことによるものです。

<逆指値注文を有効に活用する!>
個別銘柄の動きをみると、ペッパーフードサービス(3053)はまだ上昇の勢いがとまらず、ジャパンインベストアドバイザー(7172)や青山財産ネットワークス(8929)など高値を更新している銘柄もあります。

また、今日はヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)やスター・マイカ(3230)など、25日移動平均線を割り込んでいた銘柄が一気に切り返して反発し、25日移動平均線を再度超えてきたものも散見されました。

もちろん、25日移動平均線を超えたのを確認し、上記の2銘柄であれば明日の朝寄り付きで買い注文を出してもよいのですが、時にはその日のうちに大きく上昇してしまい、翌日の朝買おうと思っても高くて買えない、というケースも少なくありません。

そこで活用したいのが逆指値注文です。例えばヨシムラ・フード・ホールディングスは一瞬25日移動平均線を割り込んだことがあり、その時の安値が3625円でした。そこから3970円まで反発したものの再び下落、3630円まで値下がりした後今日の急反発、4080円となりました。

私はここ数日の値動きの弱さをみて、保有株を半分まで減らしていました。そして、3625円割れの3620円をつけたら保有株につき、逆指値の売り注文、逆に3970円を超えて3975円をつけたら買い直しをするための逆指値の買い注文を出していました。

その結果、今日の動きでは3625円の安値をかろうじて守った後、3970円の直近高値を超えてきましたので、逆指値の売り注文の方は執行されず、買い注文のみが執行され、保有株が増加した形となりました。

このように、逆指値注文を使えば、日中仕事で株価が見れなくても、勝手に注文を発注して売買を成立させてくれるのです。

特に、直近高値が25日移動平均線を明確に上回る位置にあるのであれば、上昇トレンド転換のタイミングで買えることになりますから、より有効です。

時にはうまくいかないこと(買った後急失速とか、売った後急反発することもある)もありますが、個人的には逆指値注文には結構助けられているのでお勧めします。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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