<今日の日本株>
月末7月31日の日本株は、先週末終値近辺で小動きとなり、日経平均株価の終値は先週末比34円66銭安の19925円18銭でした。TOPIX、マザーズ指数もともに下落しています。
値上がり銘柄1389に対し値下がり銘柄2235と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は126、年初来安値更新銘柄は8でした。
ADA指数は49.4%となり、先週末の60.2%からさらに大きく低下しました。先週木曜日が73.1%でしたから、2営業日で保有株の3分の1程度を売却等した計算です。保有株に25日移動平均線を割り込むものが相次ぎ、売却を進めたことによるものです。
<長期間にわたる上昇トレンドが終焉する銘柄が相次ぐ>
今日は、年初来高値更新銘柄が126出ているように、強い銘柄もそこそこあるのですが、その一方、中村超硬(6166)、KLab(3656)など、約3ヶ月にわたり上昇トレンドを続けていた銘柄がついに25日維移動平均線を割り込むなど、弱い動きも随所に見られます。
やはり、強い銘柄が日々少しずつ脱落しているような印象を持ちます。
さらに、VOYAGE GROUP(3688)など、25日移動平均線を割り込んだ後反発せず下落が続く銘柄も少なくないことから、25日移動平均線割れとなったら下手に強気をせずに一旦売却しておくのが無難です。
<決算発表で売られるも切り返す銘柄が多数出現>
いよいよ、本格的に決算発表のシーズンに突入していきますが、先週末に決算発表をした個別銘柄の多くは、今日の朝方売られました。しかしその後は急速に切り返して引けています。例えばエス・エム・エス(2175)、スミダコーポレーション(6817)、FPG(7148)などです。もちろん、25日移動平均線を明確に割り込めば売却するわけですが、決算発表で一旦売られ、その後切り返して上昇したということは、すでに株価調整が済んだ可能性もあり、上昇トレンドにある限りは強気を継続してよいのではないかと思います。
何より、最も株価に大きな影響を及ぼす決算発表というイベントを通過した後は、業績に素直に株価が動くことになるので、トレンドについていくという姿勢が重要となります。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。