<今日の日本株>
7月5日の日本株は、前場安かったものの後場に入って切り返し、プラス引けとなりました。日経平均株価の終値は前日比49円28銭高の20081円63銭と終値では20000円をキープ、TOPIXやマザーズ指数もプラスで引けました。
値上がり銘柄2284に対して値下がり銘柄1207と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄はだいぶ減少して65、年初来安値更新銘柄は18でした。
今日のADA指数は56.9%となり、前日の55.7%から少し上昇しました。上昇トレンドが続いていた内需系高成長株のうち、25日移動平均線を割り込んだものを売却する一方、今までさえない動きだった銘柄の25日移動平均線超えを新規買いしました。毎日少しずつ、保有銘柄の構成が内需系高成長株から出遅れ銘柄へシフトしつつあります。
<銘柄によりまちまちの動き>
基本的には、内需系高成長株は調整局面に入っているという認識でよいと思います。年初来高値更新銘柄が減少しているのがその理由です。年初来高値を更新していたのは内需系高成長株ですから、この数が減少しているということは、内需系高成長株の動きが鈍っていることを表しています。
スミダコーポレーション(6817)など高値を更新する元気な銘柄もあるものの、その数は少数派です。日本M&Aセンター(2127)や寿スピリッツ(2222)など、25日移動平均線を割り込んだ後も軟調な動きが続いていますし、RIZAPグループ(2928)は上昇トレンドこそキープしているものの、昨日の高値からたった2日で30%近くも株価が下落していて、さすがに当面の天井をつけたと考えざるを得ません。
一方、鉄鋼株や銀行株など、いわゆる出遅れ銘柄は今日も堅調です。内需系高成長株から出遅れ銘柄へのシフトは、今日も続いているといえます。
また、マイネット(3928)やディジタルメディアプロフェッショナル(3652)など、突如大幅高になる銘柄も目立ちます。
私はマイネットは昨日の高値超えに逆指値の買い注文を入れておいたため、相対的に安値で買えましたし、ディジタルメディアプロフェッショナルはすでに上昇トレンドにあったため、すでに買い仕込んでいました。
もし、株価が急騰し、その銘柄を買えていないとしたら、追いかけて買うのはリスクが高いです。高値掴みをすると、適切に損切りができない限り簡単に20%~30%は損失が生じてしまいます。突然の株価急騰に備えるためには、急騰後の飛びつき買いではなく、直近高値超えの逆指値注文など、待ち伏せ買いの方が有効です。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。