<今日の日本株>
週明け4月10日の日本株は上昇し、日経平均株価の終値は先週末比133円25銭高の18797円88銭でした。TOPIX、マザーズ指数もともに上昇しました。
値上がり銘柄数2385、値下がり銘柄数1112と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は35、年初来安値更新銘柄はだいぶ減少して80となっています。
今日のADA指数は26.3%となり、先週末の14.1%から大きく上昇しました。切り返して再度25日移動平均線を超えた銘柄を新規買いしたり空売りを外したほか、後述のように25日移動平均線を超えていない、もしくは25日移動平均線上にある銘柄についても、ヘッジの空売りの一部を外したり、新規買いしたりしました。
<反発する銘柄も多い>
今日は、エフアンドエム(4771)、テー・オー・ダブリュー(4767)、寿スピリッツ(2222)など、一時調整含みだったものの高値を更新してきた銘柄が目立ちました。また、フリークアウト・ホールディングス(6094)、鴻池運輸(9025)など、25日移動平均線を明確に上回る銘柄もあるなど、ひとまず反発局面に入った感じもします。
確かに、25日騰落レシオは4月6日に78.4%まで下落、その日の年初来安値更新銘柄は632まで増加していました。そこから本日は騰落レシオが83.8%まで回復、年初来安値更新銘柄も80まで減少していますから、ひとまずは4月6日が底値だった可能性が高いです。
とはいえ、まだ明確な下降トレンドにある銘柄が大多数であり、そうした銘柄に新規買いをするつもりはありません。あくまでも、25日移動平均線回復を待って新規買いすることを原則としています。
<一部には多少リスクを取る銘柄も>
ただ、テクニカル的には一旦の底値を付けた可能性が高いため、一部の銘柄には少しルールを逸脱し、リスクを取りに行っているものもあります。
例えばルネサンス(2378)は、まだ株価は25日移動平均線を下回っていますが足元では反発していて、直近安値からもそれほど距離がありません。
そこで、ここからの株価上昇を期待して、ヘッジで付けていた空売りの60%を買い戻しました。
もしここから株価が順調に上昇して25日移動平均線を超えてきたら、空売りの残り40%も買い戻します。
逆に、直近安値1725円を下回ったら、買い戻した空売りを再度実行します。これはあらかじめ逆指値注文を出して対応しておきます。
長期的にみて上昇トレンドにあり、株価が大きく押さず、直近安値からそれほど距離がない銘柄については、今後の反発を期待して少しリスクを取りに行くのも面白いと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。