今日の日本株(2017年1月11日)

<今日の日本株>
1月11日の日本株は終日堅調な動きとなり、日経平均株価の終値は、前日比63円23銭高の19364円67銭でした。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は1%超の下落でした。

今日の値上がり銘柄1860に対し値下がり銘柄1611とほぼ拮抗、昨年来高値更新銘柄は134とやや減速、年初来安値更新銘柄は1でした。

今日のADA指数は82.0%となり、昨日の81.9%とほぼ横ばいでした。上昇トレンドの銘柄を買い、下降トレンド入りの銘柄を売る銘柄入れ替えを多少実行しています。

本ブログの更新は12日の朝にしていますが、トランプ氏の記者会見を受け、ドルー円相場が一時114円台前半まで円高になりました。現在は115円台半ばまで戻していて、シカゴ日経平均先物も19300円近辺と11日の東京市場とほぼ変わらずとなっています。ひとまず相場変動要因の1つは無事に乗り越えられそうです。

<日替わりで強い銘柄が入れ替わる動きに>
昨日のブログで強い動きと取りあげたマイネット(3928)やアイリッジ(3917)など、昨日強かった小型株、新興市場銘柄は、一転して軒並み本日は弱い動きでした。その一方、銀行株や鉄鋼株など、最近調整含みだった銘柄が今日は反発しています。
最近の傾向として、東証1部の大型株が強い時は新興市場の小型株が弱く、新興市場の小型株が強い時は東証1部の大型株が弱い、という動きがあります。ただ、これが長期間トレンドとして起こっているのではなく、日替わりなど短いスパンで起こっているのが実態です。
今後本格的なバブル相場に発展していくのであれば、中心テーマや中心的存在の銘柄が必ず必要です。今のところそれがまだはっきりとは見えていません。もし動きがあるとすればトランプ大統領就任後になるのかもしれませんが、動きが見えて来たら、できるだけ初動の段階でテーマ株に乗ることで、大きな利益が期待できます。
とはいえ、そうはいっても実際に実行するのは難しいので、私は次善の策として、欲しい銘柄が25日移動平均線を上回ったら新規買いすることとしているのです。買った銘柄の中からテーマに合致したものが出てくれば、その銘柄が大きく上昇してくれるからです。

特に日中仕事をしながら株式投資をする場合、ピンポイントにタイミングを合わせて売買することは困難です。買っている銘柄のうち、いくつかが大きく上昇すればOK、というくらいの気楽な気持ちでいればよいと思います。実際、私自身過去の大相場ではその方法でやってきていますし、25日移動平均線超えの銘柄をしっかり買っておけば、その銘柄が大相場で大きく上昇する銘柄群の1つとなる可能性は結構高くなります。

実際、私は昨年夏ごろまでは保有株のほとんどが高ROEの内需系成長株でしたが、今は銀行、証券、建設、電機などの銘柄に入れ替わっています。これは、意識してそうやったのではなく、その都度強い銘柄を買い、弱い銘柄を売ることを続けていくことで自然と構築されていったのです。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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