<今日の日本株>
年明け初日の1月4日の日本株は大幅高と、幸先の良いスタートとなりました。朝方から大きく上げて始まったあとも、終日じり高の展開でした。日経平均株価の終値は昨年末比479円79銭高の19594円16銭と、わずかながら昨年来高値を更新しました。TOPIXも大幅高となりましたが昨年来高値には達していません。マザーズ指数も上昇し、こちらは昨年来高値からは程遠いですが直近高値は更新しています。
今日の値上がり銘柄3215に対し値下がりは470と、久しぶりの全面高の展開でした。昨年来高値更新銘柄(※)も282銘柄まで一気に増加し、再びの総強気局面となっています。昨年来安値更新銘柄はゼロでした。
(※)1月~3月までの間は、前年1月から当日までの期間の高値を更新したものをカウントしますので、「年初来」ではなく「昨年来」という表現を使うことになります。投資情報サイト等では「年初来」という表現を変わらず使っているケースもありますが、その場合でも「昨年来」の意味で使われています。
今日のADA指数は昨年末の60.4%から大きく上昇し、81.2%に達しました。年末にポジションを少し落としていた分の買い戻し、25日移動平均線を超えてきた銘柄の新規買いなどを積極的に実行しました。私にとってほぼフルポジションに近い総強気状態といってよいと思います。もちろんリスクは高まりますが、今が攻め時と判断して勝負に出ています。
<調整含みの銘柄が一斉に切り返す動きに>
個人的には、今日は保有銘柄の含み益が大きく上昇し、明らかに年末までの調整含みの流れとは異なっている、再びの上値追いの可能性を強く感じる動きでした。
昨年末の時点では、建設株、電機株、銀行株、証券株といったいわゆる先駆株は調整含みの展開で、25日移動平均線を割り込んでいる銘柄や、25日移動平均線すれすれの銘柄が数多くありました。しかし今日の上昇で、そうした銘柄の多くが切り返しの動きとなり、25日移動平均線を再度上回る状態になりました。
例えば、清水建設(1803)、西松建設(1820)、日本電気(6701)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)などです。また材料が出たルネサスエレクトロニクス(6723)は直近高値を一時更新しました。
25日移動平均線を上回ったことで新規買いした場合、25日移動平均線より少し下の直近安値を明確な損切り価格として使うことができます。新規買いした銘柄については、直近安値割れで売りとする逆指値注文を入れておけばよいでしょう。
もちろん直近高値を超えていない場合は二番天井となってしまう可能性もありますが、25日移動平均線超えで新規買いするのか、直近高値超えを待つのかは個々人の戦略次第です。
後程三菱UFJフィナンシャル・グループを例にとって売買のタイミング等をご説明しますので、そちらも参考にしてみてください。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。