<今日の日本株>
12月6日の日本株は、前週末のイタリア国民投票の結果にアメリカ株がネガティブな反応を示さなかったことの安心感もあり、上昇しました。日経平均株価は朝方200円以上上昇する局面もありましたが次第に勢いがなくなり、終値は前日比85円55銭高の18360円54銭でした。TOPIXも上昇しましたがマザーズ指数は下落しています。
値上がり銘柄2206に対し値下がり1251と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は186と、再び盛り返してきました(年初来安値更新銘柄は5)。
今日のADA指数は61.5%となり、前日の59.7%から少し上昇しました。相場の落ち着きを受け、少し買いを増やしました。
<良い相場環境なら指数が下がっても含み益が増える>
12月6日の日経平均株価の値動きは、朝方が最も高く、そこから下がっていく展開でした。通常、このような動きをした場合、個別銘柄も朝方に高値をつけ、そこからじり安になる、つまりローソク足でいえば陰線となるものです。しかし、今日の個別銘柄の動きをみると、朝より引けの方が株価が高くなる陽線のローソク足のものが結構あります。
つまり、日経平均株価やTOPIXといった株価指数が日中弱含んでいるにもかかわらず、個別銘柄は日中値を上げたものが少なくない、ということです。例えば日本郵船(9101)や商船三井(9104)などは、陽線引けで上値追いという非常に強い動きでした。
相場環境が良ければ、個別銘柄がうまく循環物色しますので、例え株価指数が弱くとも、自らのポートフォリオはプラスになる、という状況が続きます。
こうしたことは、株式投資を続けていると何となく肌感覚で分かるようになりますが、日経平均株価が弱いのに自分の保有株の含み益は増えている、という状態が常態化すれば、それは大相場になる可能性が高まるサインだと思ってください。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。