今日の日本株(2016年11月17日)

<今日の日本株>
11月17日の日本株は小動きながらも底堅く、日経平均株価の終値は前日比42銭高の17862円63銭でした。TOPIXも小幅上昇、マザーズ指数も上昇して引けました。
個別銘柄を見ると、値上がり1977に対して値下がり1384と値上がりが優勢、年初来高値更新銘柄113に対して年初来安値更新銘柄は3と、強気相場は継続しています。
本稿を書いているのは18日の朝4時過ぎですが、為替が円安方向に動いていて、あとほんの少しで1ドル=110円になるところです。シカゴ日経先物も18080円まで上昇しています。
今日のADA指数は51.9%と、前日の47.6%から上昇しています。上昇トレンド転換銘柄の新規買いや、ヘッジ売り外しを粛々と進めました。

<そろそろ一旦は落ち着く展開か>
今日は、下降トレンドだった銘柄が強い動きを見せ、ベネフィット・ワン(2412)、アリアケジャパン(2815)、テクマトリックス(3762)、N・フィールド(6077)などが軒並み上昇しました。中にはペプチドリーム(4587)のように、明確に25日移動平均線を超えてきたものもあります。
ただし、現在いまだに下降トレンドにあるこれらの銘柄群は、言ってみれば「出遅れ株」です。上昇相場では、とりあえずどの銘柄にも株価上昇がいきわたると、一旦上昇が止まり調整局面に入ることが多くなります。つまり、出遅れ株の上昇は、そろそろ相場全体は調整局面に入る可能性が高いということを示唆しているのです。
一時天井から低下した25日騰落レシオも再度上昇して132.0まで戻ってきており、これはかなりの高水準です。調整局面入りに要警戒です。上値を追って飛びついて買うことはできるだけ避け、ここからは押し目買いを狙うのがよいと思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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