<今日の日本株>
週明け11月14日の日本株は、堅調なアメリカ株や為替レートの円安進行などを好感し、大幅に上昇し、戻り高値を更新しています。日経平均株価は先週末比297円83銭高の17672円62銭で引けました。TOPIXも大幅上昇、1400.00ポイントちょうどでした。マザーズ指数も上昇しています。
個別銘柄は、上昇2750に対し下落815と全面高に近い状況、年初来高値更新銘柄が143、年初来安値更新銘柄が14と、高値更新が圧倒的に多く、日本株の上昇トレンドは続いています。
今日のADA指数は35.3%となり、先週末の28.5%から上昇しました。上昇トレンドに転換する個別銘柄が日々増加しており、そうした銘柄の新規買いなどを進めました。日経平均株価が戻り高値を更新していますから、もっとADA指数は高くなってもよいはずなのですが、意外とまだ下降トレンドの銘柄が多いため、30%台でとどまっています。
<増収増益の内需系優良株が弱く、金融株が強い状況は変わらず>
アメリカ大統領選挙の結果は、良くも悪くも相場環境が変化するきっかけとなったようです。調整含みだったアメリカ株は史上最高値更新、アメリカ長期金利は上昇、為替レートはドル高・円安に進んでいます。その恩恵を受けて日本株も戻り高値を更新しています。
個別銘柄の動きも変化が表れていて、今日も強かったのはりそなホールディングス(8308)など銀行株、野村ホールディングス(8604)など証券株でした。プレサンスコーポレーション(3254)など一部の不動産株も強く、SUMCO(3436)や神戸製鋼(5406)など、決して業績が良いとはいえない銘柄も直近で大きく上昇しています。
野村ホールディングスやりそなホールディングスの週足チャートをみると、中期的なトレンドも底打ち→上昇に転じていることが見て取れます。
一方、ベネフィット・ワン(2412)、MonotaRO(3064)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)、エン・ジャパン(4849)など、増収増益が続く内需系優良株は、業績が良いにもかかわらず株価はさえない動きで、下降トレンドの状態にあります。
先日も申し上げましたが、大相場では必ずといってよいほど証券株のパフォーマンスが高くなります。野村ホールディングスや、大和証券グループ本社(8601)など大手証券株が今日も大幅高しているのをみると、日本株の先行きに大いに期待したいものです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。