<10月28日の日本株>
週末10月28日の日本株は、上値追いの状況となり、日経平均株価は前日比109円99銭高の17446円41銭で引けました。TOPIXも上昇となりましたが、マザーズ指数は小幅下落でした。
値上がり銘柄2254に対して値下がり銘柄1172と相変わらず全面高にはなりませんでした。ただ、年初来高値更新銘柄が今年最高の160銘柄まで増加しています(年初来維安値更新銘柄は4)。指数こそゆったりした上昇ですが、個別銘柄は日に日に強さを増しているという感じです。騰落レシオが139.2%と今だ高水準ですから、決して弱気になる必要はありませんが、安値から大きく上昇している銘柄のここからの新規買いはなるべく控えるべきでしょう。
10月28日のADA指数は71.4%となり、27日の71.5%とほぼ変わらずでした。多少の銘柄入れ替えを行った結果であり、強気維持には変わりありません。
<株価トレンド分析をしていれば急落を免れた例>
28日の相場では、ファインデックス(3649)が業績発表の結果を嫌気して、300円ストップ安の1074円で引けています。でも、株価トレンド分析により、下降トレンド転換で売却としていれば、10月上旬の1500円近辺で売却できていました(実際私がそうしています)。上昇トレンドの銘柄が決算発表をきっかけに急落するケースもありますが、このファインデックスのように、急落する前に25日移動平均線を割り込んでいるような銘柄については少なくとも急落を事前に避けることができました。
突然の急落は誰も対処できないので仕方ないとして、上のような対処可能なケースをしっかり対処できるかどうかで、実は株式投資のパフォーマンスは大きく違っています。逃げられる時はしっかり逃げておきましょう。再度株価が上昇トレンドに転じたらその時に買い直せばよいだけです。
今週以降も決算発表前に株価のトレンドが変わる銘柄が多数生じるはずです。保有株については日々株価チャートをみてトレンドの変化がないかどうか確認しておきましょう。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。