<今日の日本株>
まず、最近仕事が多忙のため更新時間が遅くなっており申し訳ございません。原則として、どんなに遅くとも翌日のマーケットが開く前までには更新しますのでご了承ください。
9月28日(水)の日本株は円相場の高止まりを嫌気したのか、大きく下落しました。日経平均株価は前日比218円53銭安の16465円40銭で引けています。TOPIXも大きめの下落となりましたが、マザーズ指数は1%以上の上昇でした。
今日のADA指数は62.2%となり、前日の55.3%からさらに上昇し、60%超えとなりました。上昇トレンドに移行する銘柄が日に日に増えている状況のため、ADA指数も上昇傾向にあります。とはいえ、秋のマーケットは波乱になることも多く、ここからさらに大きくは増やさない予定でおります。
<日経平均株価が下落しても保有株は軒並み上昇する展開に>
今日は中間末の配当権利落ちの影響が100円ほどあったとはいえ、日経平均株価の下落幅は大きなものとなりました。ところが、私の保有株の多くは値上がりしていて、値下がりしたものも下げ幅は小さく済んだものが大部分でした。その結果、日経平均株価200円以上下落にもかかわらず、保有株の含み益はかなりプラスになりました。
なぜそうなったかといえば、明確な上昇トレンドにある銘柄のみ保有しているからであり、それらの銘柄の特徴というのが食品、小売、サービスなどの「好業績の内需系銘柄」だからです。例えば、今日年初来高値を更新した三菱食品(7451)、TDCソフトウェアエンジニアリング(4687)、豆蔵ホールディングス(3756)はいずれも内需系銘柄です。
つまり、今の相場は、好業績の内需系銘柄が上昇の中心にあるのです。その傾向はここ1週間ほどで顕著になってきています。そして、その多くは日経平均株価に採用されていないため、日経平均株価が大きく下がろうとお構いなしに上昇しています。
一方、円高がデメリットとなる輸出関連株は、株価が下がるものが多く見受けられました。
円高傾向は当面変化しなさそうですから、しばらくは好業績の内需系銘柄が上昇の中心になる状況が続くのではないかと思っています。
<日経平均株価200円超安なのに年初来高値更新銘柄59という現実>
今日の東証1部の年初来高値更新銘柄は59あり、対して年初来安値更新銘柄は4しかありませんでした。日経平均株価が200円超も安くなったにもかかわらずです。そして、値下がり銘柄2027に対し、値上がり銘柄も1351とかなり多かったです。
これは、良い意味で日経平均株価と個別銘柄の動きが連動しなくなってきていることの表れであり、しっかりと上昇トレンドとなっている銘柄を上昇トレンドが続く限り保有することで大きく利益を伸ばせる可能性が高いと感じています。
もし、本日の相場で保有株の多くが値下がりした、という方は、今の日本株の時流に乗れていない可能性があります。保有株を洗い出してみて、もし内需系の好業績銘柄が少ないという場合には、そうした銘柄の割合を高めていくことが有用と現時点では思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。