<9月2日の日本株>
アメリカ雇用統計を控えた9月2日の日本株は方向感が定まらないもののおおむね底堅い動きとなり、日経平均株価は前日比1円16銭安の16925円68銭で引けました。TOPIXやマザーズ指数は小幅高で引けています。
9月2日はどちらかというと内需系好業績銘柄が強く、ニトリホールディングス(9843)、ツルハホールディングス(3391)、アリアケジャパン(2815)などは上昇していました。一方、ジェイテクト(6473)など輸出関連株は弱いものが目立ちました。
9月2日のADA指数は34.1%となり、9月1日の39.4%より低下しました。アメリカ雇用統計の結果次第で株価が大きく動く可能性があったため、少し買いポジションを減らしたためです。株価が大きく下がらないようであれば近日中に買い直しをするつもりで一旦売りました。
<いよいよ日経平均株価17000円台突入へ>
注目のアメリカ雇用統計の結果は市場予想より弱いものでしたが、為替レートは円安・ドル高へ進み、1ドル=104円台に突入する場面もありました。そしてシカゴ日経平均先物は17130円まで上昇しています。
このため、月曜日の日経平均株価は今まで何回も跳ね返されてきた16900円台の水準を上抜け、17000円台でスタートしそうです。
しかし、朝方だけ強く、そこからじり貧となれば朝方の高値が当面の天井になるリスクもありますから、あまり寄り付きで買いすぎない方がよいとは思っています。
あとは物色対象の変化があるかどうかにも注目しています。結局、日経平均株価が調子よく上昇したとしても、物色対象となっている個別銘柄を買っていなければ全く利益が出ないということになりかねないからです。
個人的には、7月中旬以降続く輸出関連株・景気敏感株・銀行株などが強い相場環境が続いた方がやりやすいのですが、果たしてどうなるでしょうか。
<足元で過熱感は全くない>
9月2日時点での25日騰落レシオは91.7%であり、日本株の過熱感は全くありません。ですから、ここからの株価上昇に大いに期待したいところです。
とはいえ、日経平均株価には過去の高値としての節目が17000円~18000円にかけていくつもあります。まず5月31日の17251円36銭、次に4月25日の17613円56銭、そして2月1日の17905円37銭です。
ここを突破して18000円台に入ると、しばらく節目はなくなります。簡単に17000円台から18000円台に突入するとはとても思えませんが、少なくとも17000円の水準は維持してもらい、16900円台の過去の高値が今後の安値になるような動きを期待します。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。