<今日の日本株>
8月17日の日本株は、昨日ロンドン市場で1ドル=100円割れまで円高が進んだもののその後は円高が一服となったことから、日経平均株価は前日比149円13銭高の16745円64銭で引けました。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は大きめの下落となりました。
今日のADA指数は33.4%となり、前日の40.7%から低下しています。上昇トレンドかどうか明確ではなくなった銘柄を外したりしたためです。そうした銘柄も、今後直近高値を超えてくるような動きになれば買い直しをする予定です。円高がどこまで進行するかまだまだ不明瞭なところでもありますので、買いポジションを軽くして大きな損失を避けるようにしたいと思っています。
<メガバンクや鉄鋼株が強い動きに>
本日の値上がり銘柄数は1557、対して値下がり銘柄数は1735と、銘柄により高安まちまちの動きとなりました。そんな中目立ったのが新日鐵住金(5401)の7%近くの上昇や、軒並み3%以上上昇したメガバンクです。私が注目銘柄としているジェイテクト(6473)も強く、直近高値超えを伺う動きです。
こうした大型株が大きく上昇するというのは、これらの銘柄にかなりの資金が流入していることを示します。これは7月上旬まではしばらく見られなかった動きであり、変化の兆候が日々強まっている感はあります。
その一方、内需系好業績・高成長株は一様に動きが鈍く、日経平均株価が100円以上値上がりしようとも全くといってよいほど反応しませんでした。
メガバンクが直近高値を明確に超えるような動きとなれば、さらなる上値が大いに期待できます。それが他の個別銘柄にも波及するようになると、全面高の相場も夢ではありません。
とはいえ、今は勝負をすべき時期ではありませんので、上昇トレンドにあり、できれば直近高値を超えている銘柄を中心に無理のない範囲で買い持ちをし、それ以外の銘柄には上昇トレンド転換までは手を出さない、ということを徹底していくべきです。今の相場、下がる銘柄はとことん下がりますから、下手に下降トレンド途中に手を出すと大ケガにつながりかねません。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。