今日の日本株(2016年6月1日)

<今日の日本株>
6月1日の日本株は後場に入り急落し、日経平均株価は前日比279円25銭安の16955円73銭で終わり、再び17000円を割り込みました。マザーズ指数も下落しています。
日経平均株価は直近で5連騰していましたから、当然の一服ともとれますが、それにしては下げ幅が大きい感があります。もし、全面高の本格的な上昇相場であれば、もっと強い動きが続きますから、まだまだ一進一退の微妙な動きが続くのではないかと思います。結局は上昇トレンドが継続している強い銘柄に乗り、上昇トレンドが続く限り保有し、下降トレンドになったら売却する、という戦略を取り続けることになりそうです。
今日のADA指数は55.6%となり、前日の58.6%からやや低下しました。25日移動平均線を割り込んだ銘柄の売却や、銘柄入れ替えによるものです。

<現時点で保有株が少ない場合はどうするか>
私の投資可能資金に対する投資割合は、日々のADA指数を見ていただけば分かります。現在であれば60%弱を投下していることになります。
しかし、本ブログをご覧の方の中には、まだあまり買うことができておらず、投資割合が10%とか20%しかない、という方も少なくないと思います。
そういった場合に、直近で上昇トレンドになったばかりの出遅れ銘柄を中心に新規買いしていいかといえば、私はそうは思いません。現在の相場環境(二極化相場)からいえば、基本は強い銘柄の中から選ぶべきだと思います。
直近で上昇トレンドになったばかりの銘柄をみつけたら、その銘柄の週足チャートや月足チャートをみてください。そして、できれば週足および月足、少なくとも月足のチャートが右肩上がりに上昇している銘柄を選ぶようにしてください。
週足・月足が右肩上がりで日足が上昇トレンドになったばかり、という銘柄は、たまたま短い期間株価が調整していただけで、株価の趨勢には変わりないということができます。
一方、月足、週足とも右肩下がりの銘柄は、短期的・一時的にリバウンドをしただけ、という可能性が高まります。もちろん、大底を打って長期的な上昇トレンドに転じた可能性もありますが、それを言い出すときりがないので割り切って考えるようにします。
まとめると、例え現時点で保有株が少ない場合でも、基本は強い銘柄から選ぶべきと思います。具体的には上昇トレンドが継続している銘柄で、25日移動平均線からのかい離が小さいもの(損切りの際の損失を小さくすることができる)、および直近で上昇トレンドに転じた銘柄のうち、週足・月足のチャートが右肩上がりの上昇となっているものです。
全ての銘柄が買われる全面高の相場となれば、出遅れ銘柄にも妙味がありますが、外国人の怒涛の買いが期待できず、二極化相場がしばらく続くと思われる現在は、強い銘柄についていくのが得策です。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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