<今日の日本株>
週明け5月23日の日本株は円高進行もあり下落となり、日経平均株価は先週末比81円75銭安の16654円60銭で引けました。一時は300円以上下落しましたが、その後は持ち直しています。一方のマザーズ指数は大幅高となり、「マザーズ好調=日経平均低調」の図式は相変わらず生きています。
今日のADA指数は54.1%と、先週末の48.4%から上昇しました。主に上昇トレンド銘柄の新規買いや買い増しによるものです。
マザーズ指数が大きく上昇したことに加え、先日から注力している東証1部・好業績・中小型銘柄にも年初来高値更新や大幅上昇のものが相次ぎ、日経平均株価下落にもかかわらず、含み益が大幅に増加しました(先日のマザーズ指数急落前の水準までは戻っていませんが)。
<上昇トレンドの銘柄にうまく乗れているか>
私のウォッチ銘柄をみても、上昇トレンドにある銘柄は半数ほどしかありませんから、うまく上昇トレンドの銘柄に乗ることができているかで、足元のパフォーマンスに大きく差がついているのではないかと思います。
例えば東証1部銘柄ではデジタルアーツ(2326)、ベネフィット・ワン(2412)、デジタルガレージ(4819)などは順調に上値追いをしています。マザーズ銘柄でも、例えばAI(人工知能)関連のテーマ株であるロゼッタ(6182)は、3ヶ月の間25日移動平均線の上方に株価があり、上昇トレンド入りから現在までの間に株価は4倍以上に上昇しています。
上昇トレンドが続く銘柄をできる限り上昇トレンド入り直後に買い、上昇トレンドが続く限り保有する・・・たったこれだけで、上昇トレンドが続けば続くほど利を伸ばすことができるのが筆者が実践している株価トレンド分析なのです。
以前にも申し上げたと思いますが、下降トレンドの銘柄を「割安」と思って買ったところでうんともすんとも言わないのが今の相場です。そうした銘柄を買うなら、上昇トレンドに転換してからで一向に遅くありません。本当に弱い銘柄は、25日移動平均線を超えることさえ困難だからです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。