<今日の日本株>
3月9日の日本株は続落となり、日経平均株価は前日比140円95銭安の16642円20銭で引けました。一時16494円80銭まで下がる場面もありました。
午前中に下げ続けて安値をつけ、そこから反発するものの引けにかけて再び少し売られる、という動きは昨日とそっくりでした。基本は調整局面なのでしょうが、かといって2月前半のように一方的に売られることもない、何ともつかみどころのない相場です。短期的なボックス相場なのかもしれません。
昨日、逆指値注文の成功事例として取り上げたハーツユナイテッドグループ(3676)も、高寄りから大きく下落して引けるという最悪のチャートの形になってしまい、あまり気分が良くありません。
ADA指数は46.9%まで低下しました。前日が55.2%、前々日が67.7%ですから、結構保有株を減らした形です。
25日移動平均線のかなり上方で株価も下げずに踏みとどまっている強い銘柄については売らずに保有し、それ以外の弱い銘柄は一旦売却して直近高値を超えてきたら買い直し、という戦略を昨日に引き続き実行しています。
<明らかに過剰反応の銀行株だが・・・>
銀行株については、マイナス金利による業績への悪影響が懸念されていますが、日銀預け金にマイナス金利を付するのはせいぜい10兆円にすぎず、特にメガバンクはほとんど影響は受けないはずです。株式市場は銀行株に対して過剰反応しているように思われます。私自身、銀行株は割安と思いますが、例えばみずほフィナンシャルグループ(8411)の株価はかろうじて25日移動平均線を超えているものの、25日移動平均線自体も下向きです。順調に上昇トレンドが続いている、例えばそーせいグループ(4565)や日本管理センター(3276)の株価チャートと見比べてみれば、その弱さが一目瞭然です。
しかし、自分自身が「明らかに割安」と感じても、株価の動きが上昇トレンドにならない限りは手を出さないのが私のスタンスです。今後私が銀行株を買うかどうか分かりませんが、もし買うにしても、直近の高値(みずほフィナンシャルグループなら187.3円)を超えてからとします。そこまで待ってから買っても十分安値圏で買えますし、そこまですら戻せないのならあえて投資する必要もないと思うからです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。