私は、原則として上昇トレンド(25日移動平均線より株価が上にある)の銘柄しか保有しません。ですから、ADA指数の上下は、上昇トレンドにある銘柄数の増減を表していると考えてください。
例えば、12月2日の79.2%から、12月15日の20.4%まで、ADA指数が大きく下落していますが、これは私の保有株が次々と下降トレンドに転換したため、売却を進めた結果です。
12月15日時点では、私の感覚では上昇トレンドを維持できている銘柄は全体の10%ほどです。にもかかわらずADA指数が20%超であるのは、私ができるだけ上昇トレンドが続く強い銘柄を選んで投資しているからです。市場全体の平均よりも、私が投資対象としている銘柄の方が、上昇トレンドにある銘柄の割合がおそらく高いのです。
ADA指数が80%近くに達しているようなとき(私はリスク管理の観点から、できるだけ80%を上限にするようにしています)は、ほとんどの銘柄が上昇トレンドにあると思っていただいて間違いありません。
逆に、ADA指数がゼロに近づいたり、マイナスになっているときは、ほとんどの銘柄が下降トレンドになっているのです。
一言で言ってしまえば、ADA指数とは「上昇トレンドにある銘柄の大まかな割合」を表しているものです。
足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。