大事なのは下げの「理由」より下がった「事実」

株価が大きく下がると、多くの個人投資家は、その理由を求めてネット上をさまよい歩きます。投資情報サイトでは、専門家が、株価が値下がりした理由をもっともらしく解説しています。
しかし、株価が値下がりした理由を知ったところで、自分自身の投資成績にプラスになるようなことはありません。
そもそも、専門家が解説する株価の値下がり理由は本当に正しいものなのでしょうか。市場参加者全員の投資行動など誰も把握できていないはずです。つまり、株価値下がり理由の解説は、単に理由を「予想している」に過ぎないのです。

実は、株価がなぜ値下がりしたのか、本当の理由は誰にも分かりません。強いてあげれば、「買いたい人より売りたい人が多かったから下がった」、ただそれだけです。
下げの理由を追求するより100倍大事なのは、下がったという「事実」を直視し、損失が拡大しないように適切な行動を取ることです。

日経平均株価でいえば、19500円近辺で明確に25日移動平均線を割り込んで下降トレンドに転じていますから、このときに保有株を売却するという行動を取ればよいだけです。別に値下がりの理由を気にする必要はありません。
逆に値下がりの理由を気にしすぎると、専門家の「ファンダメンタルから考えれば行き過ぎた値下がりだ」「早晩反転上昇する」などという余計なコメントに惑わされて、適切な行動を取る妨げになってしまいます。

値下がりの理由を気にする人は、根底に「いつになったら株価は反発するだろうか」という淡い期待を込めているのだろうと思います。
でも、適切なタイミングで保有株を売った後は、株価が大きく値下がりしても特に気になりません。のんびりと次の上昇トレンド転換を待っていればよいのですから。