下がった株を「上がる」と思うか「まだ下がる」と思うか

年初からの急落により、日本株は各種テクニカル指標からみて「売られすぎ」の水準に達しているのは事実です。
確かに、ここから遠くなく株価が反発する可能性は非常に高いとは思います。現時点で新規買いを行っている個人投資家は、こうしたテクニカル的要素から、高確率で相場は反転上昇する可能性が高いとみているのでしょう。つまり、ここから「上がる」と踏んでいるわけです。

でも、私は基本的にはいくら株価が下がったからといっても、株価が25日移動平均線を下回って下降トレンドにある間は新規買いをしません。底値狙いの買いをすることもありますが、それはお遊び程度です。
そもそも、株価が下降トレンドにあるというのは、株価がさらに下がりやすい状態にあることを示唆しているのです。ですから、まだ下がる可能性が高いものをなぜわざわざ買う必要があるのか、というのが私の基本スタンスです。つまり、確率は低いけれど、リーマン・ショックのようなこともあるし、ここから「まだ下がる」かもしれないと思い慎重姿勢を崩さないでいるのです。

下降トレンド真っ只中の銘柄を買い向かうのが「逆張り」、下降トレンドの銘柄は買わず上昇トレンドになったら買うのが「順張り」です。実は個人投資家は逆張り派が多数派です。その一方、個人投資家の90%は満足のいく投資成果が出せていないといわれています。
つまり、多くの個人投資家は逆張りをした結果、満足のいく投資成果を出せていないのです。最大の原因は、逆張りで安く買えたと思っていたにも関わらず、株価がさらに大きく下落してしまうことにあります。

日経平均株価は短期間で結構下落しました。個別銘柄も同様です。日足チャートでみると、かなり大きく売り込まれたように見えます。絶好の押し目買いのチャンスのようにもみえます。
でも、月足チャートをみるとどうでしょうか。アベノミクス相場前の安値から大きく上昇して、少し調整しただけのように見えないでしょうか。もし、月足レベルの長いスパンで見てここからさらに株価が調整するのであれば、現時点でのかなり売り込まれた株価ですらかなり高い位置にある、株価の下落余地はまだまだ大きい、と感じないでしょうか。

もし今回の株価調整局面が長期化するとしたら、目先の反発は起こる可能性が高いものの、長続きせずに先の安値を割り込んでしまうでしょう。うまく「押し目」で買えたつもりが実は高値掴みになってしまった・・・そんな失敗をしないようにくれぐれも注意してください。