シャープ株に思うこと

本日(2月25日)、シャープ(6753)の株価が大きく動きました。鴻海の再建案受け入れ決定報道により一時上昇したものの、午後になり大規模な第三者割当増資により株式の希薄化が懸念されると、一転して大きく値下がりし、午後だけで一時25%ほどの下落となっていました。
そして引け後に、3500億円の偶発債務の存在により、鴻海側が買収契約をいったん留保するというニュースが流れています。

実は、経営再建中の銘柄の株価は、予期せぬところで大きく動くことが多々あります。最も顕著なのは、買収・支援先決定により株価急上昇→増資による希薄化や時価よりはるかに低い買取額の判明により一転して急落、というパターンです。
また、一旦は合併や買収の報道によって株価が大きく上昇するものの、合併・買収が破談になって結局は株価急落となるケースもあります。
私が今でも記憶に残っているのは、1998年に経営不振に陥っていた日本長期信用銀行(現:新生銀行)が、住友信託銀行と合併するという報道によってストップ高となったものの、その後合併が破談になり株価急落、結局は経営破たんで上場廃止になったというものです。

経営危機の会社が復活することを見込んで、経営危機の時点の安いところで買っておけば、将来大きな利益につながる可能性があることは確かです。しかし、そうならないことも多々ありますし、上で述べた日本長期信用銀行のように、最終的に経営破たんしてしまえば株は紙くずになってしまうのです。
私なら、そこまでしてリスクを取らなくとも、業績のよい銘柄や上昇トレンドにある銘柄を素直に買っておいた方が、利益を得られる可能性は格段に高いと考えます。以前、東芝株をテーマに書いたときにも言いましたが、「火中の栗を拾うべからず」というのが私が長年株式投資を続けてきた結果出した結論です。