やってはいけない「我慢」「信じる」「神頼み」

私は投資情報サイトの掲示板をよく見ます。個人投資家が今何を考えているかが分かるからです。
株価がここまで大きく下がってくると、まず多くの個人投資家は「我慢」をすることになります。なぜなら、買った株の株価が下がり、含み損が日に日に膨らんでいくからです。でも、損切りをすることができないので耐えるしかありません。

さらに株価が下がると、色々なことを「信じる」ようになります。「ここまで下がったのだから日銀は金融緩和をしてくれるはず」「政府は株価対策をしてくれるはず」とか、「こんなに好業績の銘柄が大きく下がったのだから、割安と思う投資家の買いが入って反発するはず」といったようにです。でも、そこには根拠は全くありません。希望的観測にすぎません。

そして最後は「神頼み」です。藁をもすがる思いで、「お願いだからこれ以上下がらないで」と念じます。しかし、強く念じれば株価が反発するのなら楽なものです。

でも、皆さんが勝ち組投資家になりたいのなら、この3つは厳禁です。
長期分散投資を推奨する専門家は、「株価が大きく下がっても我慢しなさい」とアドバイスしますが、それで株式投資を苦痛に感じてしまうようであれば、それはとても悲しいことです。私は大きなストレスをかかえて投資をするべきではないと思います。

では、我慢したり信じたり神頼みをする前に何かできることはなかったのでしょうか。もちろんあります。それは株価が下降トレンドになったら保有株を売却してキャッシュの比率を高めることです。
個人投資家は相場を動かせません。なすがままです。でも、株を買ったり売ったりすることは自らの意思でできます。相場環境に応じて、株式とキャッシュの比率を変動させることでリスクコントロールを行うことこそが最も重要なのです。
そしてその際にはどうしても損切りが必要です。損切りはできない、という方も多いでしょうが、私に言わせれば、多額の含み損が膨らんだ株をかかえて身動きが取れなくなる方が損切りよりも100倍苦痛です。損切りさえできれば、やがて来るチャンスに乗るだけの資金を確保できますから、それだけで勝ち組の仲間に入ったようなものです。これ以上含み損をかかえてつらい思いをしたくなければ、損切りについて真剣に考えてみてください。