「手のひら返し」にもタイミングがある

ひとまず今回の株価下落は22日の急上昇をもって底打ちした感がありますが、ここ数日気になったのは、投資情報サイトなどでの「専門家」のスタンスの変化です。
日経平均株価が昨年9月安値16901円49銭を割り込むまでは、株価がいくら下がろうが強気を維持していた専門家が、9月安値を割り込んだとたん一気に弱気に転じたケースが目立ちました。
何も、強気から弱気に転換することがいけないと言っているわけではありません。私自身も、強気だったのが翌日突然弱気に変わることはしょっちゅうあります。
問題なのは、強気から弱気に転じる「タイミング」なのです。

私であれば、株価が25日移動平均線より上にいる間は強気スタンスですが、25日移動平均線を下回ったら弱気スタンスに転じます。
でも、上記の専門家は、株価が足元で大きく下がったところでようやく弱気に転じています。つまり、保有株をそのまま持ち続けていたならば損失がかなり拡大しているであろうタイミングでようやく弱気となっているのです。
確かに、昨年9月安値というのは株価チャート上で非常に重要なポイントであり、ここを割り込むか割り込まなないかで、先行きの見通しも大きく異なるのは事実です。
それでも、16901円49銭を割り込んだ途端弱気に転じるのはあまりにも遅すぎます。日経平均株価が25日移動平均線を明確に割り込んだのは19500円どころです。そこから2500円も下がってから弱気に転じていたのでは、下手をすると底値で投げ売りしてしまうことにもなりかねません。

もっとたちが悪いのは、1月20日や21日の下落を見て、「まだまだ株価は下がる可能性がある」と危機をあおる専門家です。万年弱気の専門家ならともかく、それまで強気だったものを20日とか21日になって弱気に転じるなど、大底で投げ売りをせよと言っているようなものです。
身銭を切って株式投資をしていない専門家は、やはり危機感を肌で感じることができないため、日経平均株価が17000円を割れてから危機を煽っているのです。さらにここまで株価が大きく下がると専門家の間で「底打ち直前」「まだまだ下がる」と見解がバラバラに分かれてしまい、個人投資家をますます混乱させてしまっています。

私は、強気スタンスから弱気スタンスに手のひらを返すタイミングは、25日移動平均線割れとしておくのが無難だと思います。そうしておけば、十分高値圏で売却することができますから、まず大きな損失をかかえることはなくなるはずだからです。